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【体験記】こうしてIT人手不足が生まれるんだなと実感した話

【体験記】こうしてIT人手不足が生まれるんだなと実感した話

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結論:ITの現場で感じた、ある「気づき」

今回の転職活動を通して、私の中で一つの気づきがありました。

よくニュースなどで「IT人材が不足している」って言われますよね。その原因の一端は、実は転職エージェントの仕組み(やり方)にもあるんじゃないかな、って肌で感じたんです。

どうしてそう思ったのか、私の体験を少しお話しさせてくださいね。

そう思い始めたきっかけ

大好きだった会社と、少しずつの変化

もともと、私は前の会社の仕事が大好きでした。 一緒に働く同僚のことも尊敬していたし、職場の雰囲気も決して悪くなかったんです。

でも、仲の良かった同僚たちが、一人、また一人と会社を去っていくようになって……。 あんなに楽しかった場所なのに、誰かが辞めていくたびに、心の中にぽつんと寂しさと違和感が広がっていきました。

それに加えて、年に上がるお給料も5000円から1万円ほど、、、「この先、ここでどんなキャリアを積んでいけるんだろう?」という将来への見通しも、少しずつ曇って見えなくなってしまったんです。

「大好きな会社だけど、本当にこのままでいいのかな……」 そんな不安が、日に日に大きくなっていきました。

心の隙間に届いた、一枚の広告

そんな風にモヤモヤと悩んでいたある日のこと、ふと転職エージェントの広告が目に飛び込んできました。

そこには、「今の会社に不満があるなら、一歩踏み出してみませんか?」という言葉が書かれていたんです。

また、給与も「年収アップ率90%!」みたいな、魅力的な数字も並んでいました。

それまでは聞き流していたはずの言葉なのに、その時の私の心には、驚くほど真っ直ぐに突き刺さりました。「あ、私のことだ……」って、引き寄せられるようにクリックしてしまったのを覚えています。

いざ、転職エージェントへ登録!

そんなわけで、転職エージェントに登録してみることにしました。

「登録って面倒なのかな……」なんて思っていたのですが、びっくりするくらい簡単で、ものの数分で完了してしまったんです。 すると、登録を終えてすぐに担当のエージェントさんから連絡が届き、トントン拍子で面談の日程が決まっていきました。

初めての面談で、本音を伝えてみたら……

待ちに待った面談の日。エージェントの方はとても物腰が柔らかく、私のこれまでの経歴や、これからどんな風に働きたいかを丁寧に聞いてくれました。

お話の中で、やっぱり一番深く聞かれたのは「どうして転職しようと思ったのですか?」という理由の部分でした。

私は、心の中にあった本音をそのまま、正直に伝えてみることにしたんです。 「お給料がなかなか上がらないこと、そして、仲の良かった同僚たちがたくさん辞めてしまって、どうしても将来が不安なんです」と。

綺麗に作られる「転職理由」と、心の中のモヤモヤ

でも、返ってきたのは、少し意外な言葉でした。

エージェントさんから、「その理由だと、転職理由はマイナスととられてしまう可能性がある……」と言われてしまったんです。

そして、代わりに「もっと前向きな理由にしましょう!」と、ある提案をしてくれました。 それが、「これからは、営業活動もできるようなエンジニアを目指したい、というのはどうですか?」というもの。

その言葉を聞いたとき、私は心の中で、うーんと小さく唸ってしまいました。 「たしかに格好いい理由だけど……本当に私がやりたいことって、営業なのかな……?」

求められる「正解の転職理由」と、自分の「本当の気持ち」が少しずつズレていくような気がして、なんとも言えないモヤモヤが胸の中に広がっていったのを覚えています。

モヤモヤを抱えながら、いざ面接へ!

エージェントさんから提案された理由は、やっぱりどうしても自分の心にはしっくりこなくて……。 「面接では、背伸びをせずに自分の本当の気持ちを伝えよう!」と心に決めて、初めての面接に臨みました。

……ですが、結果はびっくりするほど、落ちて、落ちて、落ちまくってしまったんです。 「やっぱり、私のスキルがまだまだ足りないのかなぁ……」とか「伝え方がわるかったのかな……」と、不合格の通知を受け取るたびに、心がぽきりと折れそうになっていました。

ものの試しで、あの「綺麗な理由」を伝えてみたら……

そんなとき、ふと頭をよぎったんです。 「もしかして、あの時エージェントさんが言っていた『前向きな転職理由』をそのまま伝えたら、何かが変わるのかな……?」

半分は藁にもすがる思い、もう半分はものの試し、という気持ちで、次の面接ではエージェントさんに提案された「営業もできるエンジニアになりたいです!」という理由を、勇気を出して伝えてみることにしました。

すると……信じられないことに、面接の結果が一変したんです。 さっきまでの苦戦が嘘のように面接官の方の反応がすごく良くなって、面接がトントン拍子で通過するようになりました。

あまりの変わりっぷりに、嬉しい反面、なんだか複雑な気持ちになったのを覚えています。

まとめ:仕組みが作る「正解」が、人手不足のループを生んでいるのかも

今回の転職活動で、私は身をもって一つの大きな気づきを得ました。

転職エージェントさんが教えてくれる「面接を通過するための正解の理由」。それは確かに、内定をもらうためには魔法のような言葉でした。 でも、その『作られた正解』のせいで、求職者の本当の気持ちと、会社側が求める姿とのあいだに、少しずつ目に見えないズレ(ミスマッチ)が生まれてしまうんじゃないかな、って思ったんです。

「本当はこういうことがしたかったわけじゃないのに……」

そんな小さな違和感を抱えたまま入社しても、やがて無理が来て、また次の場所へ移ることになってしまうかもしれません。 そうして転職の回数が増え、年齢を重ねていくと、今度は企業側も「採用するのを少し躊躇してしまうな……」と、門を狭めてしまう。

そんな風に、内定のための建前が生むミスマッチと早期退職のループこそが、今のIT業界の「人手不足」を作り出している原因の一つなのかもしれません。

エージェントが台頭する前から、うまくやってる人はこうやって上手くやってきたのかもしれませんが、今はエージェントの存在が大きくなっている分、よりこの問題が顕著になっているのかもしれません。


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